「電子処方箋なのに紙?」と思ったあなたへ
病院の受付で電子処方箋を希望したのに….

なんで紙をもらうの?


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なんで紙を渡すの?
と思った経験はありませんか?
この記事では、電子処方箋でも紙の控えが必要な理由を、初心者にもわかりやすく解説します!
患者さん自身が処方内容を確認するため
電子処方箋はスマホやPCで管理されますが、リアルタイムに自分でチェックできる人はまだ少数派です。
そこで、紙の控えであれば…
- どんな薬が出たのか
- 服用方法や注意点
を患者さんが手元で簡単に確認することができます。
特に高齢の方やスマホが苦手な方にとっては、処方されたお薬の内容が紙で分かることの安心感は絶大です。
システム障害時のバックアップになる
もし病院のシステム(=電子カルテシステムや薬剤システム)に…
- 通信障害(ネットワーク)
- システムエラー
が起きたら💦
そんなときでも、紙の控えがあれば薬局側でもこれまでどおり柔軟に対応することができ、患者さんがお薬を受取ることができます。
つまり、もしものシステムエラーが起こった場合の、バックアップの役割を紙の控えが果たしてくれるんです。
薬局での受付・処理をスムーズにする
薬局では、調剤システムにて患者さんの電子処方箋の情報を検索し、引き出して調剤を行います。このとき、控えに記載された…
- 処方番号
- 発行医療機関名
があると、ミスなく迅速に手続きを済ませることができます。


プライバシー保護の観点
電子処方箋データには診療科や病名などセンシティブな情報が含まれますが、紙の控えには必要最低限の情報だけが記載されています。
そのため、電子処方箋(控え)には薬剤名は印字されますが、従来の紙の処方箋のように、お薬の用法・用量までの記載はありません。


上記は実際の電子処方箋(控え)ですが、ご覧のように、薬剤名だけが記載されています。また上部には引換番号とQRコードがあるのも、電子処方箋(控え)の特徴です。
※氏名や使用期限、医療機関コードや医療機関名、保険者番号などは本来記載されていますが、ここでは伏せて掲載しています。
個人情報流出リスクを最小限にできるのも、紙控えのメリットです!
まとめ
電子処方箋が進む中でも、以下の4つのポイントから電子処方箋の紙の控えには確かな意味があります。
- 自分で処方内容が確認できる
- システム障害に対応できる
- 薬局での受付がスムーズ
- プライバシー保護
これらの理由から、電子処方箋の運用では、まだまだ紙の控えが必要であると考えられています。
とはいえ、今後患者さんの電子処方箋に関する知識や認知度が高まっていくことで、将来的には紙の控えそのものがなくなる日がやってくるかもしれまんね(^^♪
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